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左右逆版
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台湾の新星、李佳鴻(リーチャーホン)のバックボレーをみていこう。一見すると非常にラフにみえる彼のプレーだが、実は全てにわたって基本に忠実である。
2コマ〜11コマがテイクバック。インパクト時の形をつくりつつ、極シンプルに引く。テイクバック完了までのラケット操作は非利き腕、彼はサウスポー(左利き)なので、右手のガイドによっていることに注目してほしい。こうすることで自然に肩がはいり、つまり横向きの形ができている。バックボレーでは肩のラインをネットにたいして角度づけること、つまり横向きになることが、重要である。
老婆心ながらつけくわえると、横向きになるのはリーチをだすためである。身体が正面をむいたままでは全くリーチがでないことはやってみればすぐわかるはずだ。
非利き腕のガイドによるラケット操作と肩のターンを同時におこなうことをユニットターンという。これはグラウンドストロークでも同じである。
用語としてのユニットターンはソフトテニスではほとんど浸透していない。実際に非常に大切なことなのにも関わらずだ。言葉なんて関係ないという人もいるかもしれないが、そうではないとおもう。バックスイングとボディーターンをユニット化することで動作がシンプルになり、無駄な力みや狂いを軽減することができる。いいことばかりである。それを一言「ユニットターン」ということばで表現できるのである。こんな便利なことはない。
また非利き腕の補助により、正確、より精確にラケット面を把握できる。その補助はフォワードスイング直前(12コマ〜)まで行なわれていることをどうか見逃さないでほしい。ボレーは面がすべて、といってもいいので、これは大変重要なことである。ラケット面の完璧なコントロールこそがボレーの極意なのである。
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| 李佳鴻のグリップ。シェイクハンドスタイルのセミウエスタン(フォアハンド寄りのウエスタングリップ、つまり薄めのウエスタン) |
テイクバックの途中でいったんラケットをネットよりさげてそこからラケットを持ち上げる(つまり下方向のループスイング)という方法が広く日本で推奨され流行?していたこともあるが、確実性、俊敏性という点では疑問がある。現代の高速化されたテニスに対応するのは難しいのではないか?ちなみにこのループテイクバックは韓国、台湾の前衛にはまったくみられない。
テイクバックはやや大きいめ、これ以上大きく引いたら大きすぎる、というぎりぎりの線である。いや、やはり大きすぎるか?韓国前衛なら決してありえない大きさではある。台湾では方同賢も劉家綸もこの李佳鴻ぐらいのテイクバックになる。
台湾前衛だけでなく、一般的にバックボレーはテイクバックが過剰になりすぎる傾向があるようである。相手にラケットの裏面が見えるほど引いてしまう選手をよくみかけるが、練習ならともかく、実戦的ではない、ということは使えないということである。ボレーはできるだけコンパクトに、を、強くこころがけてほしい。
15コマめがインパクト。フォロースルーをほとんどとらないシャープでハードなタッチである。李佳鴻は無論柔らかさもあるが、売りはパワープレーであり、このハードさは彼の特徴といっていいだろう。つかまったら失点はほぼ確実。圧倒的なパワーがポイントだけでなく見るものの目をも奪う。水際立ったプレーヤーである。
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